無名塾公演「マクベス」観劇

2009年 9月 22日 at 21:06 | In art | Leave a Comment
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連休初日の日曜日
能登演劇堂に行ってきました
 
 
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シェイクスピア作の「マクベス」を
仲代達矢、率いる「無名塾」が演じる芝居があるということで
 
 
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能登演劇堂は、じつは初めて来たわけじゃなくて
以前にも来たことはあるんですが
ここで芝居を観るのは今回が初めてでした
その前に
能登演劇堂について
 
 
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ここって、舞台のバックがこんなふうに開くんですよ
そういう意味でも、この場所で芝居が観てみたかったというのがある
普通、劇場でやる芝居って
外界とは遮断された密室の箱の中に、物語なりの世界を作り上げてやるわけなんですけど、能登演劇堂の場合は、いったいどういう世界が作られるのか? っていう興味がすごくあったんです
ただ本来は
劇場といえば自然の中にあるのが一般的だったんですよね
自然と一体化したスタイルが主流だった
たとえば、古くはギリシャ劇場から、日本の能楽堂まで
とにかく、非密室で行なわれていたわけです
今は、ほとんどの劇場、芝居小屋といえば密室化しちゃっているのが当たり前なわけですが
で、この流れの変化は何を意味するのかというと
どんどんパーソナル化していくことを意味しているわけですよね
現代ではAVシステムというものが自宅を劇場に変えてくれ、それを家族、恋人同士、あるいは1人で楽しむスタイルになっている、と
であるならば
能登演劇堂で観るという行為は、クラシックなスタイルだなーと
原点回帰というか
でも実際は、ハイテク化された舞台装置との融合なので、ネオ・クラシックと言ったほうがいいかもですね

   
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観客席に座って、見る眺めというのは
どこにでもあるような普通のもの
 
 
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ところが開演するやいなや
想像をはるかに超えた世界感が待ってました

ライトがスゥーーっと落ちて、真っ暗に
開演の幕が少しずつ上がり始める
トンネルを抜けるみたいに、徐々に視界に入ってくる異質な世界
瞬間、鳥肌立ちました
観客席からも「ぅぉぉぉ.. 」という低いどよめきが起きてましたけど
なんじゃこりゃ、スゲぇー!!と思った
残念ながら撮影禁止だったため、言葉だけになっちゃいますが
バックに広がる大自然に、差し込む自然光、これらがシェイクスピアの世界感を表現した舞台装置とひとつになって奇跡が起きる
神様が作ったような、そんな神秘的なステージが出来上がってました
しかも、その舞台の表情が、刻一刻と刻み続ける時間の流れと共に、微妙に表情を変えていくわけですよ
この美しさと言ったら、言葉にできないです(一応言葉にしてみたけど(笑))
 
で、これだけじゃないんですよね
芝居中、奥に広がり延びる森の丘から、俳優が本物の馬に乗って、こっちに向かってパカパカ走って降りてきやがりますから(笑)
どこの芝居に、本物の馬に乗って走ってくるんだよって、しかも何頭も
どんだけスケールでかいんだよ、って(笑)
さらにさらに
バック・ミュージックだって、チェリストの生演奏ですからねー
稀に見る劇場空間
仲代達矢の無名塾でシェイクスピア
この瞬間に、ここでしか観られない
あー、何と言うゴージャスさ!

あのー
ハリウッド映画の制作費が、宣伝費含めて何百億とかって言いますけど
それをまず、映画館で世界中の人が見て、そのあとTVで放映されたり、ブルーレイとかになって、時代を超えて違う世代が観て..
つまり制作費を、観た人数、これから観るであろう総人数で割れば、そう大した金額ではないんじゃない、と思えるわけですが
そう考えた場合
2度と同じものが見れない
そういうものが、当然価値が高いんではないかと
「マクベス」のほうが、ハリウッド映画よりも価値が高いと
まぁ、少なくとも僕はそう思ってますけど

あ、それと
今回思い出に残る出来事が(^^

劇場に、予定より2時間ほど早く着いてしまって
まだ人が集まっていないガラガラの能登演劇堂周辺をブラブラと歩いていたんですが
なんと!
前方から普通に、仲代達矢が歩いてくるではないですか!
予想外の出来事に、何もアクションを起こせませんでしたが(凍り付いて)
あまりにも自然に仲代達矢と遭遇
仲代達矢と言えば
僕の中では黒澤監督の「影武者」になるわけですが
あの影武者の仲代達矢と、普通のオッサンとすれ違うように(失礼)すれ違ったのが、今回一番のご褒美でした
若村麻由美も間近で遭遇出来たら、さらに昇天でしたけど(笑)

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